こんにちは。金ちょう整骨院の院長です。
今日は「クレアチン」と「ホルミシス」についてお話しします。名前だけ聞くと難しそうですが、できるだけ小学生でもわかる言葉で説明します。
朝から体が重い、頭がぼーっとする、集中できない、寝ても疲れが取れない、ということはありませんか?
これは、やる気や根性の問題ではありません。体と脳のエネルギーが足りていなかったり、回復する力が落ちていたりするサインかもしれません。
車はガソリンがないと走れません。スマホは充電がないと動きません。人間の体も同じです。脳も筋肉も内臓も、毎日エネルギーを使っています。だから「エネルギーを作る力」と「回復する力」がとても大切です。
クレアチンは、体と脳の“予備の電池”

クレアチンは、筋トレをする人が飲むサプリメントとして有名です。「筋肉をつけたい人のもの」と思われがちですが、実は脳の働きにも関係していると考えられています。
私たちが考える時、覚える時、集中する時、脳はたくさんのエネルギーを使います。クレアチンは、そのエネルギーを助ける“予備の電池”のような役目をします。
たとえば、長時間仕事をした時、勉強で頭を使い続けた時、寝不足で頭がぼーっとする時。そんな時、脳はいつもよりエネルギーを欲しがります。クレアチンは、その助けになる可能性があります。
ただし、大事なことがあります。クレアチンを飲めば、寝なくても元気になるわけではありません。急に頭がよくなる魔法の粉でもありません。
あくまでサポート役です。主役は、睡眠、食事、水分、運動です。ここが乱れていると、どんなサプリを使っても体はうまく働きません。
疲れ切っている人ほど「もっと頑張らなきゃ」と思っています。でも本当に必要なのは、まず体が回復できる状態を作ることです。
クレアチンを使うなら、安全に

クレアチンでよく使われているのは「クレアチンモノハイドレート」です。大人が使う場合、目安は1日3gから5gくらいです。ただし、人によって合う量は違います。
いきなりたくさん飲むと、お腹がゆるくなったり、胃が気持ち悪くなったりすることがあります。少ない量から始め、水分をしっかり取りましょう。空腹の時より、食後の方が体にやさしいことが多いです。
腎臓に病気がある人、薬を飲んでいる人、妊娠中や授乳中の人、健康診断で腎臓の数値を言われたことがある人は、自己判断で始めないでください。必ずお医者さんに相談しましょう。
健康に良いと言われるものでも、その人の体に合わなければ負担になります。大事なのは「みんなが飲んでいるから」ではなく、「自分の体に合っているか」です。
ホルミシスは、体に“ちょうどいい刺激”を入れること

次に、ホルミシスの話をします。
ホルミシスとは、簡単に言うと「少しだけ負荷をかけることで、体が強くなろうとする仕組み」です。
筋トレを考えるとわかりやすいです。筋トレをすると、筋肉に少し負担がかかります。すると体は、「次はもっと強くならないといけない」と考えて、筋肉を回復させます。その結果、少しずつ筋肉が強くなります。
でも、やりすぎたらどうなるでしょうか。筋肉痛がひどくなる。関節が痛くなる。疲れが抜けない。体がだるくなる。
つまり、刺激は多ければ良いわけではありません。ちょうどいい量が大切です。
これは勉強にも似ています。少し難しい問題に挑戦すると、頭は成長します。でも、いきなり難しすぎる問題を山ほど出されたら嫌になりますよね。体も同じです。
少しの刺激なら体は強くなろうとします。強すぎる刺激なら体は壊れてしまいます。
私は患者さんによくこう伝えます。体は、いじめれば強くなるのではありません。ちょうどよく使って、ちゃんと休ませるから強くなるんです。
日常にあるホルミシス

ホルミシスは、特別なことではありません。毎日の生活の中にもあります。
ウォーキング、軽い筋トレ、階段を使うこと、ストレッチ、少し汗をかく運動。これらは、体にとってちょうどいい刺激になります。
サウナも、体に熱の刺激を入れる方法の一つです。気持ちよく入れて、体がスッキリするなら良い使い方です。ただし、無理はだめです。
長く入りすぎる、体調が悪いのに入る、お酒を飲んだあとに入る、急に冷たい水風呂に入る。これは危険になることがあります。
健康法は、やればやるほど良いものではありません。自分の体の声を聞きながら、ちょうどいい量で行うことが大切です。
野菜や果物にも、体を守る働きに関係する成分があります。りんごやぶどうなどは、皮の近くに栄養が多いこともあります。食べられるものは、よく洗って皮ごと食べるのも一つの方法です。ただし、胃腸が弱い人やアレルギーがある人は無理をしないでください。
献血は“健康法”として考えすぎない

献血についても注意が必要です。
男性や閉経後の女性は、体の中に鉄がたまりやすい場合があります。鉄が多すぎると体に負担になることがあるため、「献血で鉄を減らせる」という話を聞くことがあります。
でも、私はこれを簡単に「健康法」としておすすめすることはしません。
献血は、まず人の命を助けるための大切な社会貢献です。貧血ぎみの人や、体の中の鉄が少ない人が献血をすると、余計にしんどくなることがあります。体重、年齢、血液の状態、薬、持病によっても、できるかどうかは変わります。
もし「自分は鉄が多いのかな」と気になるなら、まず血液検査で確認しましょう。健康法は、流行っているからやるものではありません。自分の体を知ってから選ぶものです。
整骨院の院長として伝えたいこと

クレアチンは、体と脳のエネルギーを助ける可能性があるもの。ホルミシスは、ちょうどいい刺激で体が強くなろうとする仕組みです。どちらも、上手に使えば体の味方になります。
でも、忘れてはいけないことがあります。体は、刺激だけでは良くなりません。回復があって、初めて強くなります。
筋トレをしても、寝なければ体は回復しません。サウナに入っても、水分を取らなければ体に負担がかかります。サプリを飲んでも、食事が乱れていれば体は整いません。
首、肩、腰、膝の痛みも同じです。痛いところだけを見ても、本当の原因が見えないことがあります。姿勢、背骨、筋肉の使い方、座り方、歩き方、睡眠、ストレス。いろいろなものが関係しています。
だから金ちょう整骨院では、痛い場所だけでなく、体全体を見ていくことを大切にしています。
「もっと頑張る」前に、まず体を整える。 「強い刺激」を入れる前に、まず回復できる体にする。
これが、とても大切です。
クレアチンも、ホルミシスも、うまく使えばおもしろい考え方です。でも健康の基本はシンプルです。よく寝る。水を飲む。栄養を取る。体を少し動かす。無理をしすぎない。痛みや不調を放っておかない。難しいことを始める前に、まずはここからです。
体は、毎日ちゃんとサインを出しています。そのサインを無視し続けると、痛みや不調になって表に出てきます。
攻める健康法は、守る健康法があってこそ意味があります。無理に頑張るのではなく、体が元気になる方向へ、少しずつ整えていきましょう。
金ちょう整骨院は、そのお手伝いをしていきます。



